このページでは、暮らしのレシピになる様々な情報を掲載。読者や編集部員の質問「何をやっても楽しくないです。何もやりたくない、生きていたくもないです。どうしたらいいですか?」に、ズバッと結論から回答しています。
何をやっても楽しくないとき、どうしたらいい?
自分に合う生きがいや趣味を見つけ、専門家の助言を求めることが大切
何をやっても楽しくない、何もやりたくない、生きていたくもないという気持ちは、非常に深刻な問題です。
これに対して、自分に合う生きがいや趣味を見つけたり、必要であれば専門家の助言を求めたりすることが解決への第一歩となります。以下、具体的な対策を詳しく解説します。
1. 自分自身の気持ちを理解する
1-1. 気持ちの整理
何をやっても楽しくない理由は何か、深く自分自身と向き合って考えてみましょう。日記をつけたり、友人に話したりすることで気持ちを整理できることがあります。
例えば「ずっとやりたかったことを、やりなさい。」(ジュリア キャメロン/著)という本では、気持ちを整理し「脳の排水」を促すために、毎朝日記のようなものをノートに書く方法が紹介されています。この方法も、ヒントになるかもしれません。
1-2. 専門家との相談
何をやっても楽しくない、何もやりたくないと感じる時、自分一人で解決するのは非常に困難な場合があります。このような時に専門家の助けを借りることは、適切な解決策を見つける上で非常に有効です。
1-2-1. カウンセリングの種類
カウンセリングにはさまざまな種類があります。心理カウンセリング、臨床心理カウンセリング、キャリアカウンセリングなど、自分の状況に合わせて適切なサービスを選ぶことが重要です。
1-2-2. 専門家の選び方
専門家を選ぶ際には、その人の専門分野、経験、資格、対応方針などを確認すると良いでしょう。無料のカウンセリングサービスもありますので、費用が心配な方も選択肢があります。
1-2-3. カウンセリングの進め方
カウンセリングは通常、プライバシーが守られた空間で行われ、専門家との対話を通して自己理解を深めます。初回は現状の把握や目標設定などが行われ、その後のセッションで具体的な解決策が探求されることが一般的です。
1-2-4. オンラインカウンセリング
最近ではオンラインでのカウンセリングも増えています。遠隔地に住んでいる方や、対面でのカウンセリングが難しい方にもお勧めです。
2. 趣味や興味を持つ分野を見つける
2-1. 興味のある分野の探求
小さいことから始めて、興味を持てる分野を見つけることが重要です。読書、映画、スポーツ、ゲームなど、様々な分野に触れてみると良いでしょう。
2-2. 仲間と共有する楽しみ
共通の趣味を持つ友人と一緒に活動することで、楽しさを共有し、積極性を取り戻すことができることがあります。
例えばゲームソフトに興じることができれば、多くの場合ではインターネット上(例えばTwitter)にゲームソフトの界隈が広がっています。その界隈で有名なYouTuberを応援し、ファンコミュニティに入ることでも、友だちを作ることができるでしょう。
将棋や麻雀も、地域の店舗にコミュニティがありますし、選手を募集している草野球チームやフットサルチームも地域にあるでしょう。様々な手段を探してみてください。
3. 体調管理と生活リズムの整備
3-1. 適切な食事と睡眠
健康的な体調は、心の健康にもつながります。バランスの良い食事と適切な睡眠を心がけましょう。
3-2. 適度な運動
運動はストレスの解消に効果があります。毎日の小さな運動から始めることで、心地よい疲労感を感じ、気分転換につながることがあります。
実際に適度な運動としては「散歩」の効果は高いといえます。散歩をするなら自然の中を歩くといいでしょう。
4. 就業環境や学業の見直し
4-1. 仕事や学校のストレス
就業環境や学業が原因で楽しさを感じられない場合もあります。状況に応じて、適切なサポートを受けるか、環境を変えることも考慮に入れましょう。
4-2. キャリアの再構築
自分の興味を生かしたキャリアを模索することも、新たな活力を得る方法となることがあります。専門家とのキャリアカウンセリングも有効です。
5. まとめ: 一歩ずつ前に進むことの重要性
楽しみを見つけられない状態からの回復は、一朝一夕には難しいものです。自分に合った方法を見つけ、一歩ずつ前に進んでいくことが大切です。あなたにぴったりの方法が見つかりますように。
今回のテーマに関連する論文・文献
論文:
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Seligman, M. E. P. (1975). “Helplessness: On Depression, Development, and Death.” – 学習無力感に関する理論を提唱し、うつ病のメカニズムを解明しています。
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Beck, A. T., Rush, A. J., Shaw, B. F., & Emery, G. (1979). “Cognitive Therapy of Depression.“ – 認知療法によるうつ病治療についての初期の著作で、現代の治療手法の基盤です。
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Deci, E. L., & Ryan, R. M. (2000). “The ‘What’ and ‘Why’ of Goal Pursuits: Human Needs and the Self-Determination of Behavior.” Psychological Inquiry, 11, 227-268. – 自己決定理論を詳細に説明し、人々が目標に向かう動機づけに関連する要因を探る研究。
書籍:
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Duhigg, Charles. “The Power of Habit: Why We Do What We Do in Life and Business.“ – 習慣の力を解説し、行動の変容についての示唆を提供しています。
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Frankl, Viktor E. “Man’s Search for Meaning.“ – 心理療法の創始者であるフランクルが、人間の意味探求について説明しています。生きがいを見つけるプロセスに関連する内容が含まれています。
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Burns, David D. “Feeling Good: The New Therapy.“ – 認知療法の技法を一般の人々にもアプローチ可能な方法で解説しており、自分自身で気持ちをコントロールする方法についての良いガイドです。